ソウルで韓屋に泊まる|初めての韓屋ステイの選び方と北村・西村・益善洞
初めての韓屋ステイなら、北村・三清洞のゲストハウス型が便利です。オンドル(床暖房)や布団、共用トイレなど泊まる前に知りたいこと、3つの宿のタイプと料金の目安、北村の見学時間ルールまでまとめました。
ソウル旅行で「一度は韓屋(ハノク)に泊まってみたい」と思う人は多いはずです。韓屋は、瓦の屋根と木の柱、紙の窓を持つ朝鮮半島の伝統的な家のこと。でも実際に予約する前には、「冬は寒くない?」「トイレはどうなってる?」「オンドルって何?」「どのエリアがいい?」と不安がいくつも出てきます。この記事では、初めての人が失敗しない韓屋ステイの選び方を、宿のタイプ・一緒に行く人・エリアの3つから整理しました。
結論:初めてなら「北村の韓屋ゲストハウス」から
韓屋ステイは、ソウルの中心・鍾路区に集まっています。ソウル市の「韓屋ポータル」には、韓屋体験業として登録された宿が100軒以上載っていて、その多くが鍾路区です。はじめてなら、1泊目と最終日はふつうのホテル、真ん中の1〜2泊を韓屋にするのが気楽です。大きなスーツケースを持って坂の多い韓屋の路地を歩く回数が減り、空港との移動もスムーズになります。料金はすべて2026年9月時点の目安です。
泊まる前に知っておきたい韓屋のつくり

韓屋は、寒い冬と暑い夏の両方をしのげるように作られた家です。覚えておくと宿の説明が読みやすくなる言葉は4つです。
- オンドル(온돌):床の下から部屋を暖める、韓国の伝統的な床暖房。今の宿では、ボイラーなどの現代の設備で床を暖めていることが多いです。冬は床がじんわり暖かく、その上に布団を敷いて寝ます。
- マル(마루):部屋と部屋をつなぐ木の板の間。風が通りやすく、もともとは夏を涼しく過ごすための場所です。宿ではくつろぎスペースになっていることが多いです。
- マダン(마당・中庭):部屋に囲まれた庭。空が四角く見える、韓屋でいちばん写真映えする場所です。ただし声がよく響くので、夜の中庭では小さな声で。
- ヨ(요):床に敷く韓国式の敷き布団。ベッドのない部屋では、これを敷いて寝ます。
知っておきたい注意点もあります。昔の韓屋にはトイレやシャワーが家の中になかったため、宿では後から作られています。安い部屋ほどトイレ・シャワーが部屋の外(共用)のことがあり、予約サイトでは「共用バスルーム」「専用バスルーム」の表記で見分けます。また、木と紙でできた建物なので、隣の部屋の話し声や足音は、ふつうのホテルより聞こえやすいと思っておきましょう。
韓屋ステイの3つのタイプ

- ゲストハウス型:1泊 約9,000〜2万円。オーナーが住んでいたり、受付がある小さな宿。1人部屋から4人部屋まであり、北村の例では1泊8万〜19万ウォンでした。朝ごはん付きの宿もあります。いちばん安い1人部屋はトイレ共用のことが多いので、表記を確認します。
- 韓屋ホテル型:1泊 約2.5万〜7万円。韓屋の建物を使った高級な宿。お茶や韓国式の朝食など、韓屋らしいもてなしが楽しめます。寝具は布団(ヨ)の部屋とベッドの部屋があります。記念日や、韓屋の雰囲気をじっくり味わいたい人向け。
- 一棟貸し:1棟 数万〜10万円前後。韓屋の家を1軒まるごと借りるタイプ。北村の例では6人まで泊まれる家が1泊77万ウォン(約8.5万円)でした。人数で割ると1人1万円台になることもあり、中庭もキッチンも自分たちだけで使えます。
どのタイプでも、チェックインは15時、チェックアウトは11時前後の宿が多く、受付が夜8〜10時ごろに閉まる宿もあります。夜遅く着くときは、予約したらすぐに到着時刻をメッセージで伝えておきましょう。
誰と行く?何を重視する?で選ぶ
同じ韓屋でも、一緒に行く人と「何を期待するか」で合う宿が変わります。
エリアで選ぶ:北村・西村・益善洞
3つのエリアはどれも鍾路区にあり、お互いに歩いたり地下鉄で1〜2駅だったりと近い場所です。違いは「にぎやかさ」と「駅からの近さ」です。

定番の過ごし方は「朝の景福宮散歩」です。景福宮は9時に開き、火曜日が休み(2026年9月時点)。韓屋に泊まれば、団体客が来る前の静かな時間に歩いて行けます。韓服レンタルの店は景福宮や北村のまわりにたくさんあり、韓服を着て韓屋の路地と王宮をめぐるのが人気のコースです。旅の組み立て方は ソウル旅行の準備タイムライン も参考にしてください。
空港からは、仁川空港なら AREX でソウル駅へ出て地下鉄に乗りかえ、金浦空港なら地下鉄5号線で鍾路3街駅まで乗りかえなしで行けます(仁川空港から市内へ/金浦空港から市内へ)。北村の宿は駅から坂を上ることが多いので、荷物が大きいときは駅からタクシーを使うと楽です。
北村に泊まるなら知っておきたいルール

北村韓屋村は観光客が増えすぎて住民の生活に影響が出たため、鍾路区が「特別管理地域」に指定しています。2025年3月から、いちばん観光客の多い「レッドゾーン」(北村路11キル一帯)では、観光客が歩けるのは10時〜17時だけになりました。17時から翌朝10時までに観光目的で入ると、10万ウォンの過料の対象です。2026年9月時点のソウル市の観光案内でも、見学は毎日10時〜17時、休みの日はなしと案内されています(「日曜日は休み」という決まりは、現在の公式案内にはありません)。
- 泊まる人は?宿泊や買い物など、目的があって通る人は制限の対象外と説明されています。ただし、夜や早朝にその区域で写真を撮る・見物して歩くと観光とみなされることがあります。宿との行き来はふつうに、観光は10〜17時に。
- 静かに歩く。ソウル市は北村を「静かに観光する場所」としていて、大声を出さない、ゴミを捨てない、家の中をのぞいたり撮ったりしない、などを呼びかけています。
- 宿の中でも夜は静かに。中庭の声は近所の家にも響きます。夜の中庭でのおしゃべりやお酒は、宿のルールを先に確認しましょう。
ルールの細かい中身は変わることがあります。出発前に宿からの案内と、鍾路区の公式ページを確認してください。
よくある質問
冬の韓屋は寒くないですか?
床はオンドル(床暖房)で暖かいので、寝るときはむしろ暑いと感じる人もいます。一方で、部屋の外(マルや中庭、共用トイレへの移動)は外と同じくらい寒いことがあります。冬は、部屋着の上にはおれる上着と靴下を持っていくと安心です。空気が乾きやすいので、マスクや保湿も役に立ちます。
床に寝るのがつらい人はどうすればいい?
ベッドのある部屋を選べば大丈夫です。予約サイトの部屋の写真で「ベッド」か「床に布団」かを確認しましょう。韓屋ホテル型や一棟貸しにはベッドの部屋も多くあります。腰が心配なら、布団を2枚重ねてもらえるか宿に聞いてみるのも手です。
子連れでも泊まれますか?
泊まれる宿は多いですが、子どもの年齢制限を設けている宿もあるので、予約前に「子ども可」の表記を確認してください。ほかの客への気づかいを減らしたいなら一棟貸しが向いています。敷居や段差、中庭の石などでつまずきやすいので、小さな子どもからは目を離さないようにしましょう。
チェックインの時間や門限はありますか?
チェックインは15時、チェックアウトは11時前後の宿が多いです。受付が夜に閉まる宿や、夜は門を閉める宿もあります。遅くなりそうなときは、到着時刻と入り方(暗証番号など)を事前に宿へ確認しておきましょう。
韓屋村の中で夜に騒いでもいいですか?
避けてください。北村などの韓屋の街には今も人が暮らしていて、ソウル市は静かに観光するよう呼びかけています。北村のレッドゾーンでは17時〜翌10時の観光が制限されています。宿の中庭でも、夜は小さな声で過ごすのがマナーです。
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